広告・情報通信サービス業界の採用担当者で「求人を募集してもうまく採用できない」とお悩みの方は少なくないのではないでしょうか?採用を成功させるためには、同業界の方の転職意識を理解し、対策を練る必要があります。
そこで人材会社で転職領域の仕事を15年間経験してきた私から悩める採用担当者へ、データを活用しながら採用成功のポイントを具体的にご紹介します。
対象業界
下記いずれかに該当する業界の採用担当者向けの記事となっています。
1.通信インフラ
固定通信/移動体通信/通信設備/通信衛星運営
2.放送・出版・広告・イベント・コンテンツ制作・配信
地上波放送(民放キー局・地方局)/CATV・衛星放送/ラジオ/放送/新聞/出版(総合・地図・雑誌社・フリーペーパー等)/総合広告代理店/イベント企画・運営/ディスプレイ企画・施工・運営/ネット広告(代理店・メディアレップ・アフィリエイト・ネットマーケティング支援)/アニメ企画・制作/音楽レコード制作/音楽配信/通信カラオケ/映画製作・配給/映像・CM制作/芸能プロダクション/モバイルコンテンツ制作・配信/動画配信サイト/ソーシャルゲーム/ゲームソフト
3.インターネットメディア・関連サービス
ポータルサイト/SNS/専門情報サイト/旅行サイト/総合Eコマース(B to C)/専門Eコマース(B to C)/Eコマース(B to B)/情報セキュリティ /サーバーサービス/インターネットサービスプロバイダー
4.システム開発
システムインテグレーター/ネットワークインテグレーター/各種受託システム開発/通信関連システム開発/携帯・家電向けシステム開発/医療情報システム開発/金融機関向けシステム開発/CAD・CAMシステム/ソフトウェア(ERP)/ソフトウェア(会計・財務)/ソフトウェア(その他業務支援)/ソフトウェア(一般消費者向け)/ソフトウェア(インフラ系)/電子商取引システム/ WEBコンテンツ用システム/IT保守サービス
広告・情報通信サービス業界の方が詳しく知りたくなる求人情報
それではデータを活用しながら採用成功のポイントを具体的に解説していきます。
※この記事では、キャリア採用ラボが公表した『業界別の転職意識調査』を出典元としています。
広告・情報通信サービス業界の方が詳しく知りたくなる求人情報は「モデル給与、平均給与、評価制度など」が54.2%と最も多く、「平均残業時間、残業手当など」「休日休暇制度(有給日数など)」が4割台で続いています。
1位 | モデル給与、平均給与、評価制度など | 54.2% |
2位 | 平均残業時間、残業手当など | 42.5% |
3位 | 休日休暇制度(有給日数など) | 41.1% |
4位 | 福利厚生制度の詳細 | 32.4% |
5位 | 社内の雰囲気や人間関係 | 31.6% |
また、TOP5には入っていませんが、他の業界と比較して高いのが「求める人物像(採用条件)」で業界平均が15.8%なのに対して、広告・情報通信サービス業界は21.7%でした。5.9ポイントプラスとなっていました。
広告・情報通信サービス業界の方が転職先を決めるポイント
広告・情報通信サービス業界の方が転職先を決めるポイントは「休日が適正に取れて生活にゆとりができる」が48.8%と最も高く、「会社に将来性、安定性がある」(45.2%)、「希望の勤務地である」(38.6%)が続きます。
1位 | 休日が適正に取れて生活にゆとりができる | 48.8% |
2位 | 会社に将来性、安定性がある | 45.2% |
3位 | 希望の勤務地である | 38.6% |
4位 | 残業時間が適正範囲内である | 35.4% |
5位 | 転勤が無い(少ない) | 24.5% |
また、TOP5には入っていませんが「新しいキャリア・スキルの修得」が23.4%で、業界平均18.8%より4.6ポイント高い結果となっていました。
広告・情報通信サービス業界の方の仕事のやりがい
広告・情報通信サービス業界の方の仕事のやりがいは「昇給・昇進する」「スキルアップ・自己成長を実感する」が約4割と高く、「興味ある分野の仕事をする」「顧客に評価される・感謝される」が3割前後で続いています。
1位 | 昇給・昇進する | 39.2% |
1位 | スキルアップ・自己成長を実感する | 39.2% |
3位 | 興味のある分野の仕事をする | 33.3% |
4位 | 顧客に評価される・感謝される | 29.6% |
5位 | 自分の裁量で仕事を進めることができる | 26.2% |
人事・採用担当者へ~募集要項作成時のアドバイス~
以上のことを踏まえると、広告・情報通信サービス業界では、「求める人物像(採用条件)」を知りたがる傾向が強いため、どのような経験・スキルを求めているのかをきちんと伝えることが大切です。
それに加えて、異業界・未経験でも活躍できるのかを丁寧に説明することで「自分でも応募できるのだろうか」といった求職者の疑問を払拭することができます。
また、「新しいキャリア・スキルの修得」が高いのもこの業界の特徴です。
これまでの経験が活かせる環境であることをPRするだけでなく、経験が浅くてもしっかり育ててスキルが身に付き、一人前になれることを伝えていきたいところです。
ココがポイント
- 給与や休日休暇、残業時間を気にする傾向
- 採用条件と取得できるキャリア・スキルを丁寧に訴求しよう!
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