建設・不動産業界の採用担当者で「求人を募集してもうまく採用できない」とお悩みの方は少なくないのではないでしょうか?採用を成功させるためには、同業界の方の転職意識を理解し、対策を練る必要があります。
そこで人材会社で転職領域の仕事を15年間経験してきた私から悩める採用担当者へ、データを活用しながら採用成功のポイントを具体的にご紹介します。
対象業界
下記いずれかに該当する業界の採用担当者向けの記事となっています。
1.建設・工事
ゼネコン/海洋ゼネコン/ビル・住宅建築/土木工事/鉄骨・橋梁工事/道路舗装工事/鉄道工事/地盤改良工事/空調・衛生工事/通信工事/電気工事/プラント設備工事/燃料タンク建設・工事
2.住設・建設資材
建材・建築資材(木材系)/建材・建築資材(樹脂系)/建材・建築資材(窯業系)/建材・建築資材(コンクリート系)/建材・建築資材(金属系)/建材・建築資材(アルミサッシ)/建材・建築資材(シャッター)/住宅設備(衛生機器)/住宅設備(浴室関連)/住宅設備(ガス・石油機器)/住宅設備(システムキッチン)
3.不動産開発・流通
総合ディベロッパー/マンション開発/戸建住宅開発/オフィス・商業施設開発・賃貸/工業団地開発・運営/賃貸アパート・マンション/リノベーション/不動産仲介
4.不動産サービス
ビルメンテナンス/駐車場管理・運営/住宅修理・リフォーム/建設コンサルティング/有料道路運営
建設・不動産業界の方が詳しく知りたくなる求人情報
それではデータを活用しながら採用成功のポイントを具体的に解説していきます。
※この記事では、キャリア採用ラボが公表した『業界別の転職意識調査』を出典元としています。
建設・不動産業界の方が詳しく知りたくなる求人情報は、「休日休暇制度(有給日数など)」が最も高く49.4%。次いで「モデル給与、平均給与、評価制度など」(48.3%)、「平均残業時間、残業手当など」(42.3%)が続きます。
1位 | 休日休暇制度(有給日数など) | 49.4% |
2位 | モデル給与、平均給与、評価制度など | 48.3% |
3位 | 平均残業時間、残業手当など | 42.3% |
4位 | 福利厚生制度の詳細 | 35.6% |
5位 | 社内の雰囲気や人間関係 | 29.9% |
建設・不動産業界の方が転職先を決めるポイント
次に、建設・不動産業界の方が転職先を決めるポイントは、「休日が適正に取れて生活にゆとりができる」と回答した人が50.7%となっており半数を超えています。次いで「会社に将来性、安定性がある」「希望の勤務地である」「残業時間が適正範囲内で生活にゆとりができる」が4割前後で続いています。
1位 | 休日が適正に取れて生活にゆとりができる | 50.7% |
2位 | 会社に将来性、安定性がある | 40.9% |
3位 | 希望の勤務地である | 38.5% |
4位 | 残業時間が適正範囲内で生活にゆとりができる | 37.2% |
5位 | 転勤が無い(少ない) | 26.6% |
建設・不動産業界の方の仕事のやりがい
そして、建設・不動産業界の方の仕事のやりがいは、「昇給・昇進する」が最も高く44.2%。次いで「スキルアップ・自己成長を実感する」が35.1%となっています。
1位 | 昇給・昇進する | 44.2% |
2位 | スキルアップ・自己成長を実感する | 35.1% |
3位 | 興味のある分野の仕事をする | 28.1% |
4位 | 自分の裁量で仕事を進めることができる | 25.6% |
5位 | 自分の働きが直接的に報酬に反映される | 25.1% |
人事・採用担当者へ~募集要項作成時のアドバイス~
以上の結果を踏まえると、建設・不動産業界では「ハードワークで休みが少ない」というイメージを持つ人が多いためか、「どれだけ休めるのか」に焦点をおいて転職先を検討している人が多い結果となっています。
それだけに「完全週休2日制」「年間休日120日以上」の企業の場合は、その点をしっかりアピールすることが重要です。
残業時間なども含め「ゆとりを持って仕事に向き合える」というイメージを伝えることができれば、それだけで大きなアドバンテージとなりそうです。
また、昇進やスキルアップへの関心も高いので「技術やスキルが身につく」「将来はスペシャリストやマネージャーのポジションで活躍できる」といった成長やキャリアプランに関してもしっかりとアピールしたいところです。
ココがポイント
- 業界全体で、休日制度への関心の高さが顕著
- 求人広告では、休日制度の充実、キャリアアップできる環境などを訴求すべし
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