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サッカー欧州スーパーリーグ創設:2021年4月20日時点の情報

今回は、サッカー欧州スーパーリーグ(European Super League)創設に関する情報を紹介します。

2021年4月20日時点での情報です。

アーセナル、チェルシー、リヴァプール、マンチェスターシティ、マンチェスターユナイテッド、トットナム、ACミラン、インテルミラノ、ユヴェントス、アトレティコマドリード、バルセロナ、レアルマドリードの12クラブが、欧州スーパーリーグを創設することに合意しました。

欧州スーパーリーグの創設は、UEFAチャンピオンズリーグにとって打撃となります。

UEFAは、「欧州スーパーリーグに参加するクラブをワールドカップ出場禁止にするかも」と脅しています。

この背景には、強豪チームとそれ以外のチームでは、観客動員数に大きな違いがあり、半ば義務的に消化しなければならない重要でない対戦が、高騰するチーム維持費を前にして、トップクラブの経営を圧迫していることが指摘できます。

加えて、新型コロナでそれらトップクラブの経営の脆弱性が露呈し、さらに現在のスポンサーであるBTグループや、スカイは、大きな経営改革を可能にする指導力、財務力に欠けていることが痛感されました。

あたらしく、欧州スーパーリーグ創設に、融資を通じて力を貸すのはJPモルガンです。

JPモルガンは、向こう23年間に渡り、2~3%の金利で、欧州スーパーリーグに融資します。

融資実行予定額は、480億ドルです。

サッカーは、グローバルなスポーツであり、国内同士の対戦は余り意味がありません。

サッカーは、色々なスポーツの中で、最もグローバルなスポーツであり、たとえばマンチェスターユナイテッドの場合、世界の11億人がフォロワーもしくはファンとして注目しています。

英国のプレミアリーグの視聴者の国内比率は、僅か15%であり、残りはグローバルなファンです。

これはアメリカのNFLの視聴者の国内比率が、93%であるのと好対照です。

世界のファンは、国内の弱小クラブとの対戦には注目していません。

さらに、グローバルコンテンツのバイヤーが、伝統的なBT、スカイなどの欧州勢から、ESPN、NBC、フォックス、ネットフリックス、アマゾン、Hulu、アップルなどへと拡散してゆき、さらにスポーツ・ベッティングなどの新しい収益機会がグローバルに発生している中で「手に汗握るエキサイティングなコンテンツをどう維持、増加させる?」という問題に直面しているわけです。

欧州スーパーリーグ創設の動機は、健全で強いクラブがもっと成長し、グローバルなオーディエンスへの露出、支持を獲得できるようにするための「コンテンツの整理整頓」だと捉えるべきです。

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