就職活動や転職成功におすすめ！橘玲氏(作家)の名言・人生攻略法

成功を手にするには「好きなこと／得意なこと」を生かして、ライバルより優位に立てる場所を見つけなくてはなりません。

株式や不動産に投資して資金を増やす方法があるものの、こうした投資は「若いうちから長期でコツコツ増やしていく」のが鉄則。始める時期が遅くなるほど、元金を減らすリスクを取らざるを得なくなります。

「いかに長く働いて、老後を短くするか」という発想に切り替えるのです。

「稼げる自分になる」は難しいが「長く働く」はできる。

「頑張れば誰でも成功できる」わけではないのも確か。一方「長く働く」は、誰でもできて確実に収入を増やせる戦略です。

長く働くためには心と体の健康寿命を伸ばすことが大前提です。

「好きな人とだけつき合う」贅沢はできなくても「嫌いな人とは無理につき合う必要はない」というスタンスでいられれば、人生の幸福度は大きく上がります。

ニッチな領域で構わないので、自分の好きなこと、得意なことにフォーカスして専門性を磨くことが重要です。

生涯現役社会では「仕事は苦役」のマインドではやっていけません。好きなことならばどれだけ頑張っても苦にならないし、人的資本のすべてを投資できる。

一つの会社の中でしか評価されない知識やスキルの習得はムダ。「今の会社を離れても価値を持つ専門性」の習得が重要です。

「得意なこと」を頑張ってやっているうちに周囲から評価されるようになり、その仕事が「好き」になっていくのではないでしょうか。

「好きなことと得意なことが違っていたらどうするの？」という質問をよく受けます。夢を追うとは「好き」を追求することですが、一般的に言うならば「得意なこと」で頑張った方がよい結果を得られるでしょう。

「やればできる」と言う人がたくさんいますが、はっきり言ってこれはまったくのデタラメです。好きでも得意でもないことは「やってもできない」し、頑張ることさえできません。

「好きなこと」「得意なこと」ならいくらでも頑張れるのは、（遺伝的な）優位性のあるところに全力を投入することが、グループの中で目立ち、自分の地位を確立する最も効果的な戦略だからです。

嫌いな仕事を我慢してやっていると、ほとんどの人は置かれた場所で枯れてしまうでしょう。

内向的なタイプが営業職になったり、外向的なタイプが誰とも口をきかないような事務職になったりするのもぜんぜん向いていません。要するに、自分のキャラをちゃんと把握して、それに合った仕事を選ぶべきということです。

新卒で入社した会社にこだわるのではなく「向いてない」と思ったらいろいろやってみた方がいいと思います。いまでは20代ならいくらでも転職できますから。

トライ＆エラー（試行錯誤）しながら「これは自分には合わない」「この仕事は自分に向いている」と判断し「好き／得意」を見つけたらそれに全力投球する。キャリアというのはこうやってつくっていくのだと思います。

「成功」を目指すなら、最も活躍できる稀少な時期を有効に使わなくてはなりません。「若いときは下積みをしろ」では、搾取されるだけで人生が終わってしまいます。

「就職人気企業ランキング」からは外れますが、もし私がいま就活生だとしたら、TOP10にランキングされるような会社を目指そうとは思わないでしょう。なぜならそこは、典型的なレッドオーシャンだからです。

私は自分の「競争力」について考えるとき「自分より優秀な人間はものすごくたくさんいる」ことを前提にしています。だとすれば、優秀なひとたちばかりが集まる人気企業に就職することはコスパが悪すぎます。これが「ニッチ戦略」です。

「強力なライバルのいないところでそこそこ成功する」のがニッチ戦略で、いまから振り返ってみれば、私は若いときから（無自覚に）これをずっとやってきました。

近年、日本的なベタな会社の魅力がどんどんなくなっているのは「サラリーマン」という日本にしか残っていない働き方が耐用年数をとうに超えてしまったからでしょう。

よい評判をたくさん獲得するための戦略が「ギブ」です。テイカー（Taker）は「受け取るひと」、ギバー（Giver）は「与えるひと」で、テイカーよりもギバーの評判がいいのは当然です。

この世界には、ギブしても減らないものが2つあります。1つは、面白い情報を教えること。もう1つは面白い知り合いを紹介することです。

情報と人脈はどれだけギブしても減らないし、そればかりかギブすればするほど、どんどんつながり（ネットワーク）が大きくなっていきます。ネットワーク社会の「ギバー」とは、この2つをせっせとやっているひとのことです。

堀江貴文さんは、ネットワーク社会では「ギブ」がWin-Winのゲームになることをよく理解していると思います。自分が紹介した（あるいは出資した）起業家が成功すれば、その実績が自分のネットワークに加わってさらに大きな影響力を持つようになるのですから。

ネットワーク社会で重要なのは「弱いつながり」をどれだけ広げられるかです。「面白そうならどこの誰とでも仕事するし、世界中どこにだって行く」とフットワークを軽くしておく。

キャリアについて言うならば、できれば20代のうち、遅くとも30代半ばには「自分は何のスペシャリストになるのか」を決めた方がいいと思います。それは、能力が同じでも経験の量で差がつくからです。

仕事が「できる／できない」の評価は、一緒に仕事をしているメンバーや業界（同業他社）の評判によって定まります。

「探し続ける」ための方法はトライ＆エラーしかありません。失敗が許される若いときにトライ＆エラーを繰り返すことで、スピリチュアルが「好きなこと」を（偶然に）見つけてくれるでしょう。

雑務は専門性を向上させませんから、それに時間を割くことになんの価値もありません。

一般論で答えるなら、社会に貢献するのに最も効果的なのは「仕事を頑張る」ことです。

私のアドバイスは「できるだけ長く働く戦略を考える」です。

自分がなにが得意なのかは、たいていの場合、バイアスのない他人（仕事仲間）の方が正確に理解しています。

「何も特技がない」とあきらめることはありません。「人生100年」だと考えれば何歳からでも遅くはないのですから、マネタイズできる「自分探し」をポジティブに始めてみてください。