画期的なプロダクトやサービスを開発し、世界を変えてきたアメリカの起業家たち。
その多くは、猛烈な量の本を読む読書家として知られる。
米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏は熱心な読書家として知られる。
公式ブログ「gatesnotes」に定期的に書評を投稿し、年末には「Best Books」というタイトルで、その年に感銘を受けた本を5冊程度紹介している。
今回、2016年版「Best Books」5冊と(いずれも未邦訳)、2013〜2015年の「Best Books」で邦訳されているものを下記にまとめた。
String Theory(英語版)
SHOE DOG(シュードッグ)―靴にすべてを。
父親から借りた50ドルを元手に、アディダス、プーマを超える売上げ300億ドルの会社を創り上げた男が、ビジネスと人生のすべてを語る!
1962年晩秋、24歳のあるアメリカ人が日本に降り立った。
彼の名はフィル・ナイト。のちに世界最強のブランドの一つとなる、ナイキの創業経営者だ。

成功するビジネスのありようを、誠実に思い起こさせてくれる。
それは混沌と混乱に満ちた危険な旅であり、誤りと闘いと犠牲が常につきまとう。
ここまで赤裸々に自身の歩んだ道を語るCEOなど、ほとんどいないだろう。
フィル・ナイトが読者に何かを教えようとしたとは思えないが、読者はすばらしい学びを得るはずだ。
彼はできうる限り正直に人生を語っている。驚愕の物語だ。

2016年の最高の本。フィル・ナイトは天性のストーリー・テラーだ。
The Gene(英語版)
The Myth of the Strong Leader(英語版)
The Grid(英語版)
ホワット・イズ・ディス?
ものごとの仕組みやなりたちは、専門家しかわからない、むずかしい言葉でなくては説明できないものだろうか・・・・・・
マンガで科学を解説するのが得意なマンローさんはそう考えた。
そして、棒人間マンガとイラストと、小学生にもわかる言葉だけで、こういうややこしいものを説明する本をつくった。
あなたが言葉でしか知らないものごとは、実はこんなふうにできていた!
思いがけない表現から生まれるユーモアとマンガとイラストが楽しい、ベストセラー『ホワット・イフ?』の著者による世界のトリセツ。
マインドセット「やればできる!」の研究
スタンフォード大学発の世界的ベストセラー!!
学業・ビジネス・スポーツ・恋愛・人間関係……、成功と失敗、勝ち負けは、“マインドセット”で決まる。
20年以上の膨大な調査から生まれた、「成功心理学」の古典的名著、増補改訂により新登場!
同じような能力でも、一度の失敗で「もうダメだ」と落ちこむ人と何が失敗の原因かを考える人がいる。
問題がむずかしいとやりたがらない子、むずかしい問題ほど目を輝かせる子がいる。
それらの違いは、 どこからくるのか?
能力や才能は生まれつきではないことを20年間の調査で実証した正真正銘の “成功者たちの心理学”。
生命、エネルギー、進化
高い評価を得た『ミトコンドリアが進化を決めた』の著者が、当時の理論を直近十年余の研究に基づいてバージョンアップし、進化史の新たな切り口を問う一冊。
絶え間なく流動する生体エネルギーが、40億年の進化の成り行きにさまざまな「制約」を課してきたと著者は言う。
その制約こそが、原初の生命からあなたに至るまでのすべての生物を彫琢してきたのだ、と。
「化学浸透共役」というエネルギー形態のシンプルかつ変幻自在な特性に注目し、生命の起源のシナリオを説得的に描きだす第3章、「1遺伝子あたりの利用可能なエネルギー」を手がかりに真核生物と原核生物の間の大きなギャップを説明する第5章など、目の覚めるようなアイデアを次々に提示。
起源/複雑化/性/死といった難題を統一的に解釈する。
最前線の研究者の感じているスリルと興奮を体感できる、圧倒的な読み応えの科学書。
人と企業はどこで間違えるのか?
ビル・ゲイツとウォーレン・バフェットがともに最高のビジネス書と絶賛した知られざる古典。
フォード、GE、ゼロックスなどの経営者たち、ウォール街のブローカー、引退後のビジネスマンなどの10の物語を通して、彼らがその人生やビジネスにおいて「どこで間違えたのか(あるいは間違えなかったのか)」を明らかにする。
21世紀の資本
≪資本収益率が産出と所得の成長率を上回るとき、資本主義は自動的に、恣意的で持続不可能な格差を生み出す≫
経済的格差は長期的にどのように変化してきたのか?
資本の蓄積と分配は何によって決定づけられているのか?
所得の分配と経済成長は、今後どうなるのか?
決定的に重要なこれらの諸問題を、18世紀にまでさかのぼる詳細なデータと、明晰な理論によって解き明かす。
格差についての議論に大変革をもたらしつつある、世界的ベストセラー。
ワイフ・プロジェクト
ドン・ティルマン39歳。
遺伝学者。
ハンサムで頭はいいし料理も得意。
でも彼女いない歴39年。
周囲の空気を読めず、いつもなんだか浮いている。
デートすれば必ずや想像もつかない結末で終わる。
しかしそれでも素敵な彼女を見つけるのが夢。
いったいどんな方法で!?
コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった

20世紀後半、あるイノベーションが誕生し、全世界でビジネスのやり方を変えた。ソフトウェア産業の話ではない。
それが起きたのは、海運業だ。
おそらく大方の人があまり考えたことのないようなそのイノベーションは、あの輸送用のコンテナである。
コンテナは、この夏私が読んだ最高におもしろい本『コンテナ物語』の主役を務めている。
コンテナが世界を変えていく物語はじつに魅力的で、それだけでもこの本を読む十分な理由になる。
そのうえこの本は、それと気づかないうちに、事業経営やイノベーションの役割についての固定観念に活を入れてくれるのである。
世界経済とグローバル貿易を飛躍させた「箱」の物語として、国際物流の生きた教科書として2005年の刊行(日本語版は2007年)以来、版を重ねてきたロングセラー、レビンソン『コンテナ物語』の最新情報を加えた改訂版。
昨日までの世界 文明の源流と人類の未来
■600万年におよぶ人類の進化の歴史のなかで、国家が成立し、文字が出現したのはわずか5400年前のことであり、狩猟採集社会が農耕社会に移行したのもわずか1万1000年前のことである。
長大な人類史から考えればこの時間はほんの一瞬にすぎない。では、それ以前の社会、つまり「昨日までの世界」の人類は何をしてきたのだろうか?
■領土問題、戦争、子育て、高齢者介護、宗教、多言語教育……人類が数万年にわたり実践してきた問題解決法とは何か?
ピュリツァー賞受賞の世界的研究者が、身近なテーマから人類史の壮大な謎を解き明かす、全米大ベストセラーの超話題作!
統計はウソをつく-アフリカ開発統計に隠された真実と現実-
数字やデータは客観的なものであって、決して主観的なものではないはずだ。
ましてや国際機関が使用する数字であれば・・・・・。
世界銀行やIMFが使用するデータが経済の実態をまったく反映していなかったという衝撃の事実があきらかにされる迫真のドキュメント!
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